ページ番号(ノンブル)や柱,段組みやカウンタなどの文書に関わる設定を少し紹介します. #contents * ページ番号・柱 [#ac5a3f19] ** ページ番号を出力しないようにするには [#q4afe038] プリアンブルに \pagestyle{empty} と書けばページ番号も柱も出力されません. ** ページ番号の書体を変えるには [#qfa0b7fc] 書籍などでは,目次のページ番号(ノンブル)がローマ数字,本文のページ番号はアラビア数字になっている場合が多いです.このようにするには, \documentclass{jbook} \begin{document} \frontmatter \tableofcontents \mainmatter \chapter{第1章} \chapter{第2章} \end{document} とします.\frontmatter,\mainmatter は比較的新しい命令だそうです. ** 柱を出力しないようにするには [#o9fe9b98] 柱とは各ページの上などにある章や節の名前などのことです.これがジャマなときは,プリアンブルに \pagestyle{plain} を書いておけば柱は出力されなくなります.ページ番号は出力されます. * 行間・段落や改ページ [#k12bb98a] ** 行間を詰めるには [#w6c07490] ページ数を減らすためなど,行間を詰めたいときには \baselineskip{...} で変更します.{...}の部分は 5pt とか 2mm とかで指定します. ** 特定のところで改ページするには [#ie4e1645] 改ページはTeXが自動的に行ってくれますが,自分で指定したい場合もあります. \newpage という命令を書いておけば,その場所で改ページしてくれます. ** 空白ページの挿入 [#oaae0384] 何もないページをつくるには \mbox{}\newpage をページを作りたい場所の直前に書きます. ** 段落の最初で字下げしないようにする [#ka091674] 普通に文章を書いていると段落の最初で自動的に字下げされます.これをなくすには,字下げしたくない段落の最初に \noindent と書きます.すべての段落の字下げをなくすには,文章の最初に \parindent = 0pt を書いておきます. ** 見出しの直後で改行 [#y218828d] \section{...} や \item{...} などの見出しの直後で改行しようとして,強制改行 \\ を \section{...}\\ や \item{...}\\ のように入れてもうまくいきません. \mbox{} を使って見えない箱をつくり \section{...}\mbox{}\\ とするとちゃんと改行してくれます. * 段組み等 [#cb5f92ea] ** 文章の一部を2段組みにする [#m4414203] プリアンブルに \usepackage{multicol} と書いて \begin{multicols}{2} 2段組みにしたい文章. \end{multicols} とすると,その部分だけ2段組みになります. ** 文章の一部を縦書にする [#w0151bd8] プリアンブルに \usepackage{plext} と書いて \begin{minipage}<t>{50mm} 縦書にしたい文章. \end{minipage} とすると,高さが50mmの縦書になります. * カウンタの設定 [#j23a2570] ** section番号などを変更するには [#a0908cc5] 節番号などを,たとえば5からはじまるようにするには \setcounter{section}{4} のように section カウンタの設定を変えます.この命令のつぎに書いた \section{...} は 4+1 の 5 から,ということになります. ** 数式に節番号をつけるには [#y53d39bd] 第1章第1節の式を (1.1.x),2節の式を (1.2.x),... とするにはプリアンブルに \makeatletter \renewcommand{\theequation}{% \thesection.\arabic{equation}} \@addtoreset{equation}{section} \makeatother を書きます. ** 目次にsubsectionも出力するには [#x466543f] プリアンブルに \setcounter{tocdepth}{2} を書いて tocdepth カウンタの設定を2にすると subsection も目次に出力されるようになります.