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物理の説明図を描こうとするとき,なにかと立方体の出番は多いものです. Illustratorの多角形ツールを利用して正確な立方体を描く方法を紹介します.
* 正六角形から立方体 [#jb172555]
まず,多角形ツールで正六角形を描きます.
#ref(fig1.png,nolink)
正六角形を描くには,多角形ツールボタンを長押しして,出てくるメニューから六角形のボタンを選びます.
#ref(fig2.png,nolink)
Shiftキーを押しながらドラッグすると正六角形が描けます.
#ref(fig3.png,nolink)
選択ツールで正六角形を選択し,「オブジェクト」メニュー → 「変形」 → 「回転」で30度回転させます.
#ref(fig4.png,nolink)
つくった正六角形を複製します. Altキーを押しながら選択ツールでドラッグすると簡単に複製できます.
&ref(fig5.png,nolink); &ref(fig6.png,nolink);
複製した正六角形のアンカーポイントを,図のようにひとつおきにダイレクト選択ツールで選択します.
#ref(fig7.png,nolink)
「オブジェクト」メニュー → 「パス」 → 「平均」を "2軸とも"の設定で適用させます.するとつぎのような形になります.
#ref(fig8.png,nolink)
この図形をもとの正六角形に重ねます.「画面」メニュー → 「スマートガイド」にチェックを入れて, "アンカー"という表示をみながら重ねると正確に重なります.
#ref(fig9.png,nolink)
2つの図形を重ねたら,ダイレクト選択ツールで全体を選択後,パスファインダパレットの「分割」を適用し,それぞれの面ごとにパスを分割します.面ごとに分割することで後の色付け作業ができるようになります.
#ref(fig10.png,nolink)
#ref(fig11.png,nolink)
ただし,このままでは輪郭線が不自然にとがってしまいます.
#ref(fig12.png,nolink)
線種パレットの「角の形状」を"ラウンド接合"にして,輪郭が自然になるようにしておきます.
#ref(fig13.png,nolink)
* 色つけで立体感を出す [#j800a82b]
立体的に見えるように,各面をそれぞれ着色します.ここでは暗い面を C 100%, M 50%, Y 0%, K 0%,中間の面を C 100%, M 37.5%, Y 0%, K 0%,明るい面を C 100%, M 25%, Y 0%, K 0% としています.
#ref(fig14.png,nolink)
これで立方体ができました.さらに,立方体を選択して「オブジェクト」メニュー → 「グループ」でグループ化しておき,複製して並べていくと3D空間っぽくなります.
#ref(fig15.png,nolink)